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購入時手数料を廃止すれば、販社と運用会社の力関係が変わり、投資信託の回転売買もなくなるでしょう


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

先月、
ダイワDBモメンタム戦略ファンド」という投資信託が、
大和証券で発売になりました。

これを運用するのは、
〇 大和証券の系列会社である
〇 大和証券投資信託委託(運用会社)です。

このほか、
〇 野村アセットマネジメント(運用会社)で
作ったものを、
〇 野村證券(販売会社)で売ったりしていますね。

銀行系でも、

〇 三井住友信託銀行が、
〇 三井住友トラスト・アセットマネジメント
(運用会社)の運用するファンドを販売するなど、

投資信託では今でも、
一種独特でかつ偏狭な
【タテ割り系列・流通ルート】が存在します。


だって・・、
このほうがより儲かりますから(-_-;)

【系列ルート】の中で商売をしたほうが、
購入時手数料と、
運用管理費用のほとんどが
『グループ内』に還流し、
利益が大きくなるわけです。

換言すると、
それだけ消費者(投資家)の利益が
犠牲になっているということ・・。


apology.jpg


昨年(2016年)に行われた、
日本証券アナリスト協会
「第7回国際セミナー」での
森信親金融庁長官の講演で、
次のような発言が為されていました。

これまで資産運用会社は
投資信託の製造においても
お客様のためになる商品より、

「系列の親会社が販売しやすく
手数料を稼ぎやすい親会社のためになる商品」を
作ってきていなかったでしょうか。

(中略・・)

私はこれまで、販売会社が
系列の投資信託会社の作った投資信託を勧めたり、

ラップ口座で
運用を系列の資産運用会社が行うなどの
囲い込みのような行動が、

顧客のBest interestのために
行動していると言えるか、
といった問題意識をずっと持ってきましたが、
(以下略)


(問題の本質を↑ズバリ突かれていますね)


たとえば、
野村グループの例で云うと、

系列のトップにいる野村證券の
投資信託の販売力は絶大であり、
それが【力の源泉】となっています。

そして、そのチカラゆえに、

『運用会社』は
『販売会社』の顔色を伺いながら、
(販売会社の要望を叶えるような)
ファンド作りをしてしまっている・・。

では、
【販売会社】がどうして
大きな影響力を持てるのか?

【購入時手数料】という名の
収入のためでしょう・・。



★ シンプルに、
購入時手数料の『数字』のほうが、
運用管理費用の『数字』より
大きいためです・・。

【購入時手数料】という
巨大なアメがぶら下がっているために、

(既存のファンドの)
資産を育てるよりも、
新しいファンドを
売ることが優先されているのです。



s-undokai017.jpg


ここに、
【販売会社】 > 【運用会社】
という『力関係』が生まれます。


また、販売会社は、
購入時手数料の『数字』の魔力によって、

顧客に対し、
次のファンドを勧める
いわゆる『乗り換え営業』の誘惑から
逃れられなくなります。

じゃあ、このような悪癖を
取り除くにはどうすればよいか?

フィデューシャリー・デューティーを
徹底させるべく、
根気よく金融機関を監督・指導していく・・?

いえいえ、
(実は)答えはカンタンです。

投資信託の【購入時手数料】を
廃止すればよいと思います。



【購入時手数料】という概念がなくなれば、
ファンドを売っただけでは
「収入」が入ってこなくなりますから、

ひとつのファンドに
どうやってたくさんお金を集め、
どうやったら長く保有してもらえるか・・、


そこに(自然に)知恵を絞るようになります。
(新発売ファンドの本数も劇的に減るでしょう・・)

投資信託の『成績』そのもの、
投資信託の『中身』そのものが
『注視』されるようになるわけです。


⇒ そうすれば、
『販売会社』と『運用会社』の
力関係】も変わってくるでしょう。

なにせ、ファンドを作り、
実際に運用しているのは
『運用会社』なのですから・・。

【販売会社】 < 【運用会社】・・

(同じような投資対象ファンドの
『統合』機運も高まってくるのでは?)

163861447.jpg


また、
【購入時手数料】がなくなれば、

Aファンドから
Cファンドに『乗り換え』を促す
インセンティブも失せてしまいます。

『販売会社』はより多く、
(かつ)より長く、
投資信託にお金を預けてもらうために、

既存ファンドの【評価】を
熱心にし始めるでしょう。


(何しろ、↑
運用管理費用という名の
【けいぞく的な報酬】がかかっていますから)

ここに至って、
「既存ファンド」と「新発売ファンド」の
逆転現象が起こると考えます。


わたしは(以下、あくまで私見ですが)
監督官庁は、

ゲームの中の
プレーヤー達に、
直接口を出す必要はないと思います。

「このボールの蹴り方はよくない」とか、
「あのボールの投げ方を範にすべし」と、
個々の事柄を個別に指導するよりも、

ゲームの【ルール】そのものを変更し、
その【新たなルール】の『管理』に専念するのが
ほんらいの姿ではないでしょうか・・。

ルールを変えます!
『購入時手数料を廃止。』

たったこれだけで、
投資信託の世界はずいぶん変わるはずです。

似顔絵




| 投資信託をディープに理解する | 18:52 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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SBI証券の「投資信託定期売却サービス」はもっと進化できるはず


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

あなたは、
『何のために資産運用を行うのか?』を、
きちんと考えてみたことがありますか?

多くの人にとって
資産運用とは、

老後において、
少しでも余裕のある生活を送るために行うもの。


であるはず・・。

(そうですよね?)

つまりは、
とても「継続的な行い」なのです。

この「継続的な行い」という本質に応えるには、
金融サービス提供側も、
『継続性』をアピールする必要があります。


たとえば、
当オフィスでは
つみたて投資を【拡大解釈】しています。

すなわち、
「定期的なつみたて」~「定期的な引き出し」までを
含めて、(あえて)つみたて投資と呼ぶのです。


24-富士山

 【ちょうど富士山に登って下りてくるまでのイメージ】


つみたて投資を行う目的は、
投資信託を徐々に解約していって、
(最終的に)そのお金を、
楽しく使うことにありますよね?

昔むかし、遠足に行った帰りに、
学年主任の先生が言っていました。

「家に帰るまでが遠足ですよ!」と。


それと同じように、

「投資信託を解約して、
それを使っていくまでが投資ですよ!」


と申し上げたいのです(^^;)


(ところで)、SBI証券の
【投資信託定期売却サービス】が誕生して
早くも5年が経ちました。

g_fund_teikibaikyaku_ttl.gif

上記は、
SBI証券で保有している投資信託を、
定期的に(かつ自動で)、
取り崩してくれるサービスのこと

※ 今のところ『金額指定』のみ。
(1,000円以上1円単位で利用が可能)

このサービスでは、
〇 あなた自身が
定期解約の「金額」を決められます。

〇 また、解約の頻度も
「毎月コース」「奇数月コース」「偶数月コース」の
中から選べます。


SBI証券はこの「定期売却サービス」を
続ければ続けるほど、

収入(※ 運用管理費用の一定割合)が
減っていくわけです。
(顧客の投資信託残高を
減らしていくサービスですから・・)

それでも、
継続的な行いである、
資産運用の本質部分に応えようとする
姿勢は立派だと思います。

ん?
(あまり)褒めすぎると
よくないかもしれません・・(^^)

実は、この【定期売却サービス】も
発展途上にあるとわたしは考えます。


私たちの生活ベースでは、
【定額】で売却していくことが
なじみやすいとは思いますが、

本当は、
定期口数売却という選択肢も
設けてもらいたいのです。


24-富士山


ちょっと「おさらい」しておきましょう・・。
『定期的つみたて』とは、
定時【定額購入】のことです。

毎月『定額』で購入すれば、
価格が安いときは多くの口数を、
価格が高いときは少ない口数を
購入することになり、

平均購入価格を抑えることが
可能になります。


これをそのまま、
定時【定額解約】に
当てはめますと・・。

価格が安いときは多くの口数を、
〇 価格が高いときは少ない口数を
【解約】することになります。

定期的な売却とは、
『少しずつ、儲けを取り崩していくこと』
に他なりません。

したがって、
価格が安いときに
多くの口数を売却することは、
やはり不利な部分があります・・。

(注: わたしは「同じ金額ベース」で
売却していく利便性の高さも十分評価する者です)


少し想像してみましょう・・。

投資信託を、
定期的に【同口数】で解約していくと、

価格が下がったときは
もらえる『金額』が減ります。

逆に、価格が上昇しているときは、
(同じ口数でも)
もらえる『金額』が増えます。

その結果、
ファンドの価格が下がったときに
多く解約してしまうことが
避けられるわけです・・。

anxious-man-biting-nails-worried.jpg

SBI証券の
上記サービスを評価するがゆえに、
消費者の選択肢を増やすため、

ぜひ、
【定期・口数売却サービス】も
設けてもらいたいものです。

そして、
(さらに欲張るならば)

【定期・定率売却】というサービスも
導入していただければ(なお)嬉しいです(^^;)


これはどういうことかといいますと、
最初に(たとえば)
3%という『率』を設定しておき、

毎月解約であれば、
3%÷12 = 0.25%ずつ、
自動的に
投資信託が解約されるサービスのこと。

ファンド価格が上昇すると、
同じ0.25%の売却でも、
もらえる金額は増えます。

逆に、ファンドの価格が下落すると、
同じ0.25%の売却でも、
もらえる金額は減ることになります・・。

『率』で引き出しの管理を行うことで
ファンド価格が暴落したようなときには
【少なく】取り崩すことになり、

元本の大きな毀損を
避けることが可能になります。



一例ですが、
(長期的に)

〇 投資信託が年率3%で成長した
〇 投資信託を年3%ずつ解約した

ということになれば、
20年経っても、
投資信託の『名目価値』は変わりませんね。


02d928c.jpg

最後に・・、
どうしてSBI証券は
このようなサービスを実施しているのでしょう?

それは(もちろん)
預かり資産残高を増やすためだと思います。

(わたしの勝手な憶測ですが)、
SBI証券の目標は
野村證券を抜いて
預かり資産残高トップの証券会社になることでしょう。

膨大なシニア層のニーズに応えるため、
この『投資信託定期売却サービス』はさらに多様化し、
やがて大々的に宣伝されるようになると
わたしは予想します・・。


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| 投資信託をディープに理解する | 14:04 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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投資信託は「数字」を追うのではなく「物差し」と比較しよう


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

今、あなたが
何か新しいことを始めようかどうか、
悩んでいるとします。

「それをやらないといけない理由!」より、
「それを・まだやらなくてよい理由」を探すほうが、
ずっと簡単ですよね。

特に、
お金が絡んでくる「投資」の分野では、
多くの人が(自然に)腰が重くなります・・(-_-;)

わたくしの長年の経験上、
お客様は、あらゆる機会において、

投資を・まだやらなくてよい理由】を
探しています・・。



〇「カンさん、目論見書の読み方が分かりません。」
(これが読めるようになったら、
投資を始めますね)

〇「カンさん、信託報酬の実際の引かれ方が
理解できていません。」

(これが分かるようになったら、
投資を始めますね)

〇「カンさん、シャープレシオの
テクニカルな分析のしかたがよく分かりません。」

(これが理解できるようになったら、
投資を始めたいと思います)

※ 上記すべて『実話』です・・。

CreativeDestruction4.png


たとえば、紆余曲折のあと、
「投資信託を用いて投資を行おう!」
と決意したとしましょう。

それでも、
次の難題が待ち構えています。

「カンさん。
いざファンドを買うとなると、
どれが良いのか皆目わかりません。
調べれば調べるほど、混乱してしまって・・。」 


という声をよく耳にします。

投資ビギナーの人が、
陥りがちな傾向ですが、

多くの人が
投資信託の数字【成績】のみを
追いかけてしまっているのです。


たとえば「DX外国株式ファンド」の
今までの『結果リターン』が
以下のように出ているとしましょう。

(このような情報は、
『運用レポート』の騰落率の表に載っています)

6ヶ月   1年      3年    
−11.2%  −10.5% +23.1%

5年     設定来
+17.0%  +53.6%

(6ヶ月、1年・・というのは、
「直近の」という意味です)

さあ、
あなたは当該ファンドの【成績】を
どう評価しますか?


Tools-300x300.jpg


「設定来で大きなプラスになってるから、
いいんじゃない?」

フム。

では、もし(同じような投資対象で)
設定来の成績が、
+101.5%のファンドがあったら、
そっちのほうが「より良い」と思いますか?

ここ、注意ですよ。

(ご存じと思いますが)
このような安易な比較は禁物です・・。

そもそも、ふたつのファンドが
『いつ』運用を始めたかで、
数字【成績】は大きく違ってきます。


あるいは、過去の成績の欄で
マイナスの数字ばかり並んでいたら、
それは無条件に
「良くないファンド」なのでしょうか?

単純に考えれば、
この2、3年、株式市場がずっと上昇基調なら、

(その株式市場の株式に投資する)
投資信託の成績もプラスになるでしょうし、

逆に、株式市場がずっと下落基調なら、
(その株式市場の株式に投資する)
投資信託の成績も
マイナスになるのがふつうです。


conversation_trimmed.jpg


投資信託の数字【成績】のみを追うことには、
あまり意味がありません。

それよりも、
客観的な視点で、
その投資信託を評価できるかどうか・・。


★ たとえば、

先進国株式ファンドであれば、
「先進国株式市場の平均」と比較して
成績がどうなのか?
という【視点】ですね。

<相対的に投資信託の成績を見るべきなのです>


先ほどの『運用レポート』の騰落率の表で
云えば、

DX外国株式ファンド)
6ヶ月     1年   3年    
−11.2%  −10.5% +23.1%

5年     設定来
+17.0%  +53.6%

ベンチマーク)
6ヶ月     1年   3年    
−14.2%  −11.2% +22.6%

5年     設定来
+24.7%  +69.8%

というふうに、
『ベンチマーク』(物差し)との
比較が大切なのです。


仮に、「DX外国株式ファンド」が
日本以外の先進国の株式に広く投資を行う
投資信託なら、

具体例として、
「日本を除く先進諸国22か国の
株式市場の平均値」であるMSCIコクサイ指数を
『ベンチマーク』とすることになるでしょう。

そうすることで、
『ベンチマーク』そのものの成績と、
当該『ファンド』の成績を比べることができます。

このときはじめて、ファンドの成績は
『客観化』されるのです。
これが【数字の相対化】です。

もちろん、ファンドの成績を
相対的に見る場合も、
できるだけ『長い期間の成績(レコード)』が
あったほうが安心ですね。


< まとめ >

単に過去の「結果リターン」が
良かったか・悪かったかを見るのではなく、

客観的な【物差し】との比較で
良かったか・悪かったかを判断すべき!

◆ 参照記事
アクティブファンドの評価には長―い時間軸が必要 (フィデリティ・日本成長株・ファンドを検証する) その1


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| 投資信託をディープに理解する | 17:42 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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大和証券の店舗で投資信託を買っても、管理はすべて電子的に行われる?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

投資信託を購入する際、
【店舗がある大きな金融機関】に、
「安心感」を抱かれるお客様は多いです。

お気持ちはよーく分かりますよ。

大事なお金のことですし、
金額も大きいですし、

人間が目の前にいて、
たとえば、
「ABCファンド」を買った際に、

「はい、たしかに100万円分のご購入で
保有口数は 1,245,319口 となっております」
なんて言ってくれたら、
やっぱり安心です。

やっぱり安心です。

やっぱり安心です?


明日、たとえば、
100万円のキャッシュを持って
大和証券やみずほ銀行に行って
「ABCファンド」が買えるでしょうか?

NO、です。
今はどの販売会社も
【現金】を受け付けていません。

手続き、決済にいたるまで
すべて電子的に行われます。

では、
100万円分「ABCファンド」を買って、
みずほ銀行で、

「「はい、たしかにABCファンドの
口数 1,245,319口分をお持ちでおられます」
と告げられ、

ABCファンドの紙の【受益証券】が
もらえるのでしょうか?

(※ 受益証券とは、
株式でいうところの『株券』のこと)

NO、です。
すでに紙の『受益証券』は存在していません・・。


computer_couple.png

ココ、よーく考えてみましょう。

大和証券の成城支店で
「ABCファンド」を買ったとしても、
その購入手続きは【電子的】に行われます。


具体的には、
『ほふり』という制度があるのですが、

その中に、
投資信託振替制度」なるものがあります。
とうししんたく・ふりかえせいど。

はい。
これは、
投資信託の『受益証券』をペーパレス化して、

投資信託の受益権の管理いっさいを、
ほふり、証券会社、銀行などに開設された
コンピューターシステム上の「口座内」で
電子的に行なうことを指します。


電子的?

はい、そうです。


つまり、
楽天証券で投資信託を買っても、
SMBC日興証券で投資信託を買っても、

購入の手続き、決済、投資信託の受益権の
管理にいたるまで、
すべて【電子的】に行われるのです。

野村證券で買っても、
カブドットコム証券で買っても、
「まったく一緒」。

006.png


よく、ネット証券でファンドを買うと、

「カンさん。ごまかされたり、
情報がなくなってしまうのではないかと心配です」


という声を耳にするのですが、

どこで投資信託を買っても、

私たちはすでに、
電子的な管理のしくみに
すべてを委ねてしまっているのです。

(株式、債券もそうです)

だったら、

より品揃えが豊富で、
よりコスト(手数料)が低い
ネットの金融機関のほうが、
あなたにとって利益が大きいと思いませんか?

(※ もし、ですよ、
どうしても、大きな金融機関の信用力を
重視されるなら、
『ネットコース』を選びましょう。

一例ですが、
三菱東京UFJ銀行では、
「インターネットコース」専用の
投資信託を品揃えしています。

三菱東京UFJ銀行
【インターネットバンキング専用ファンド】

購入時手数料ゼロの
インデックスファンドが結構ありますよ・・)


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| 投資信託をディープに理解する | 12:03 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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投資信託の「売りたい病」とは?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

投資信託を保有し続けて、
成績が悪くなってくると、
ちょっと気分が落ち込みます。

資産管理画面にログインすると
「はあーっ」とため息が出るので、

ログインする回数が減って、
「値段のことは気にしないでおこう」と、
自分に言い聞かせるようになります。

いわゆる『やり過ごす』ということを
覚えるわけです(^^;)

(投資で損失を抱えるのは、
決して悪いことばかりではありません。

このように、
あなたと投資が【適度な距離を保つ】
きっかけになるためです・・)


一方、投資信託の成績がよくなってくると
どうでしょう?

―具体的には利益の数字が大きくなってくると、―
なんと言いますか・・、
『そわそわ』し始めます(^^)

(たとえば)
プラス68万円・・・・! とか。


あなたはまだ、68万円という
利益の大きさに慣れていないため、
この「数字」が潜在意識の中で
どんどん大きくなるのです。

上がったモノですから、
それが下がってしまうのが
ちょっと怖くなってしまう心境でしょうか。


official_charts_company_logo_detail.gif


まさに、

68万円の利益 > あなたの度量


の状況です。

なにしろ、はじめての経験ですから、
利益の大きさを「重荷」に感じてしまうのも
仕方ないでしょう・・。


そして、

〇 今のうちに、この利益分だけでも
売っておいたほうがよいのではないか。
とか、

〇 あるいはいったんすべて売ってしまって、
その「まとまったお金」を、
また、積み立てたほうがよいのではないか。
とか、

いろいろ考えてしまうようになります。
(そうです、「売りたい病」の発症です)


相談業務の中で
実際にあった話ですが、

積み上がった、
まとまった資産については
(利益が乗っているので)
売りたくなるのですが、

毎月のお金から行っている
「つみたて」については
意外と気にならない・・。

そういうお客様が結構おられます。

⇒ 私たちは明らかに、
『まとまったお金』に弱いのです。



02d928c.jpg


「売りたくなる気持ち」というのは
重々分かるのですが、

たとえば、68万円の利益が出ている、
今この地点というのは、
あなたの投資にとって、
どのあたりに【位置】するのでしょうか?

1.ゴール!
2.道の途上
3.道のはじまり 


どこですか?

(明らかに)1.ではないですね。
2.か、3.であるはず・・。


多くの人にとって、
これまでの「投資期間」よりも、
これから先の「投資期間」のほうが
ずっと長いはずです。

今、この時点での『利益』を気にしていると、
体がいくつあっても足りませんよ。

ずっと先の話ですが、いずれ投資資産が
3,000万円相当にもなり得るわけです。

そこから見れば、
68万円の【利益】も、
また68万円の【損失】も
(割合でいえば)2.26%程度に過ぎません・・。


また、
あと5年もすれば、
資産はもっと積み上がるでしょうが、

5年後のあなたは、
今のあなたと同じではありません。
今よりずっと
【投資に慣れているあなた】なのです。


「時間」を味方に付けましょう。

よい意味で
『やり過ごして』ください・・。

時間が
あなたと投資の【距離】を、
ほどよく離してくれるようになるはずです。

今、この『瞬間』、
あなたはいちばん未熟であり、
あなたはいちばん投資と近いのです・・。

似顔絵




| 投資信託をディープに理解する | 18:49 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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投資信託と「超初級・スペイン語入門」は同じなんです


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

投資信託は、
ちょっと臆病で心配性な人に向いていると思います。

モノやサービスを購入する前に、
2歩進んで、1歩下がって、逡巡して、
もう一回くらい悩んで・・、

そして(ようやく)買おう!と
決断するようなタイプの人に向いているのです。

だって、
1.少額から買えますから!


世の中には、
実にさまざまな金融商品がありますが、
『数百円単位』で購入できる資産というのは、
投資信託くらいのものでしょう・・。

投資信託なら、
無理なく投資のスタートが切れます。

「ムリなく投資のスタートが切れる」
ということは、

もし、
「自分には投資は向かない。
やっぱり無理だわ!」
ということになっても、

無理なく(いつでも)投資が止められる
ということです。
(このメリットは↑とっても大きいと思います)


2.背中に背負うリスク量が過大にならない!

さっきのタイプ別分析で言うと、
2歩進んで、1歩下がって、逡巡して、
というあなたの性格と、

投資信託の商品特性は、
とても相性がいいと思います。

なにしろ投資信託は最初から、
やみくもに高い収益は望んでいないのです。

大きなリターンを求めるというよりは、
リスクを抑える(分散する)ことに
「重き」を置いている・・。

ココ、まさに、
「2歩進んで、1歩下がって」という精神です。


★ この点、
究極の絞り込みを行う、
すなわち、
大きなリターンを求めることを優先する、

個別株、FX(外国為替証拠金取引)、
実物の不動産投資とは本質的に異なります。

投資信託は先に「悪いこと」を考えて、
面白くもない退屈な
分散』を施しているわけです。


ですので、
ネット証券の「トップページ」などで、

国内株式 外国株式 投信 債券 FX 先物・オプション CFD 金・プラチナ、というふうに、

各金融商品が、
まるで同じリスク・リターンの特性を
持っているかのように
横一列で並んでいることに、


わたしは強烈な【違和感】を覚えます。


anxious-man-biting-nails-worried.jpg


★ これを『スペイン語』にたとえてみましょう。

??

たとえるなら、

はじめの一歩
「超初級・スペイン語入門」と、


「ビジネスに生かすスペイン語」
「スペイン語・中級編」
「スペイン語の代表的スラング20選!」
「スペイン語を深めるためのスペイン文学」

が、

【横一列】で
並んでいるようなものです・・。

ヘンですよね?


スペイン語を習い始めるときは、

やっぱり
超初級・スペイン語入門」から手に取らないと!
(そうしないと、頭がおかしくなってしまいます)

それと同じように、
はじめて投資に触れ、
これから投資を始めようという人は、

『投資信託』という道具から
始めるべきなのです。


投資の初心者が、
FXや個別株からスタートすることは、
(もう)、立派なアドベンチャーワールドに・・(-_-;)


誤解がないように言いますと、
わたしは別に
投資という行いそのものが、
「投資信託でないとダメ!」

と言っているわけではありません。

入門時、
いちばんの「入り口」のところでは、
投資信託から始めるべき、
と申し上げているのです。

その後、
投資信託 → 個別株・FXを買う。
       → REITを買う。実物の不動産投資する

というのは、
ぜんぜん「あり」だと思います。


★ 要は、最初は
リスク分散に重きを置いたモノから始めて、
本人が望むなら、

徐々にリスクが高いモノ
(=期待リターンも高いモノ)にシフトしていく・・。
そういう【順番】、プロセスが大事なのです。

昨今は、さまざまな金融商品を網羅的に、
同じスペースで紹介するという弊害が
目立っていると思います。

初心者向け ⇒ 中級者向け ⇒ 上級者向け
という『カテゴライズ』をしっかりして、
金融商品を紹介する必要があるのではないでしょうか・・。

似顔絵




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